うどんてっくメモ

技術的なメモをまったりと

Unityと愉快なデバイス達

自分が昨年まで所属していた部活NITMicが今年はAdvent Calendarをやります!

adventar.org

この後も何回か書く予定ですが、とりあえず6日目を担当します
今回はUnityの開発において、どのようなデバイスを使って開発ができるかを紹介していきます
有名なデバイスから、そんなのあったんだ!みたいなものもあるかと思います
Unity初心者の方などはまずUnityで何ができるのか分からない場合も多いかと思いますので、この記事が開発のきっかけになれば幸いです


1.OculusRift,HTCVive

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まずは有名なヘッドマウントディスプレイ(HMD)であるこの2つです
用途ですが、主にはゲームをはじめとしたVRコンテンツの開発です、これを通してUnityの世界を自分の視界として捉えることができます
VR開発が盛んになり、こういったHMDが様々なコンテンツの開発で用いられるようになりましたね、値段も発売当初より安くなり企業だけでなく個人の開発者でも所持している人が多くなってきた印象です

https://www.oculus.com/

https://www.vive.com/jp/


2.LeapMotion

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2つ目は安価で使いやすいLeapMotionです
用途ですが、簡単に言うと手のモーションを認識です マウスやコントローラーを介せずにそのまま手をかざし、手を動かすことで直感的に操作ができちゃいます
精度は高い・・・というほどではないですが、この値段で手のモーションを認識できるのであれば十分かなと思います(執筆時点で79ドルほど)
幾つか手のジェスチャー(例えば指でタップする)の判定があらかじめ用意してあり、初心者でもある程度のことができるデバイスですね

https://www.leapmotion.com/


3.Kinect

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3つ目は体のトラッキングバイスで有名なKinectです
用途ですが、体のジェスチャーであったり、音声の認識です
3次元での認識することができるので、体全体を使ったゲームなどのコンテンツはもちろんのこと、体の支援システムや3次元復元といった研究分野でも大きく活躍しています
特に有名なのはモーションキャプチャーですね、ミクさんなどの3Dモデルに人間の動きを投影することでより柔軟な表現を可能にしています
(つい最近製造を終了してしまいました、サポートは継続するそうです)

https://developer.microsoft.com/ja-jp/windows/kinect


4.Muse

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4つ目は変わり種Museです
用途はここまでとは打って変わり、脳波の状態の計測です
あまり普及はしていませんがUnityをサポートしています、公式サイトに導入の説明があるのでそちらを参考にすると良いかと
脳波を計測できるため医療分野での応用であったり、念じて操作するなど一風変わったコンテンツの開発にも使えるのではないでしょうか
ドッキリするコンテンツで脳波を計測してみるのも面白いかもしれませんね

http://www.choosemuse.com/


5.Theta

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5つ目は全天球カメラThetaです
用途は、360°範囲の画像や動画の撮影です
カメラデバイスであれば基本的にUnityは認識することができるのですが、その中でもインタラクティブなのが全天球カメラですね
動画配信であったり、パノラマ画像であったりと多くの映像コンテンツで応用されています
中でも360°映像のライブ配信機能は面白く、お祭りや星空、はたまた海の中の配信など様々なコンテンツに応用されています

https://theta360.com/ja/


6.Hololens

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6つ目は巷で話題の光学シースルーレンズであるHololensです
用途は、光学シースルーとホログラフィー技術を用いたMRコンテンツです
これを被ることで、仮想空間を映し出すのではなく、あくまでも現実空間にホログラム映像を投影することができます
MR(Mixed Reality)の名の通り現実空間を仮想空間を織り交ぜたコンテンツが作成可能で、とても未来的なデバイスだと思います(あんまり言うとxR警察に怒られるのでこのぐらいの説明で)
ただ、値段が少しネックで個人開発者(特に学生)には若干厳しいものとなっています

https://www.microsoft.com/ja-jp/hololens


7.UnlimitedHand

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7つ目は個人的に可能性を感じるUnlimitedHandです
用途は手の筋肉の動きの検出、そして電気刺激による触覚のフィードバックです
簡単に言うと手を動かして触覚や衝撃を感じ取ることができるコントローラーです、電気信号なので疑似的ではありますが触覚型のコントローラーは珍しく大変価値のあるものだと思います
仮想世界の物に触れるといった、近未来的な発想を実現させる夢のあるデバイスです

http://unlimitedhand.com/


8.Tobii

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最後のデバイスは学術分野での活躍が目立つTobiiです
用途はアイトラッキング、視線の計測です
使えないわけではないですが、ゲームだと若干用途が限定されてしまうかなと思います
先述の通り研究分野で活躍しており、中でも行動観察の分野では多く使われている印象です(スポーツ心理学など)
視線を活かしたコンテンツは少ない印象を受けるので、何かアイデアがあれば応用してみたいですね

https://www.tobiipro.com/ja/


いかがでしたでしょうか、長くなってしまいましたが、これらが自分が開発経験があったり興味を持っているデバイス達です
勿論紹介した以外にも様々なデバイスとUnityでの開発の試みがあります
インタラクティブなデバイスとUnityは相性がよく、ゲームだけでなく様々なコンテンツ開発にも応用できるのがわかったかと思います
みなさんもデバイスを用いて、新しい発想のアウトプットをしてみてください