はじめに
2022年も始まりということで、Unity2021から導入され、さらにUnity2022で進化を遂げているSearch Windowの使い方について紹介します。 Search WindowについてはUnity2021以降で使用できる機能になりますので、ご留意ください。
本記事で紹介および検証を行なっているツールのバージョンは次の通りです。
- Unity 2022.1.0b1
バージョンによっては挙動に差異がある場合もありますので、ご了承ください。
Search Window
Search Windowはプロジェクト内のアセットの参照およびさまざまな操作について、名前や特定の条件で絞り込んで検索する機能です。
WindowsであればCtrl + K、MacであればCmd + Kのショートカットキーで開きます。 また、Projectビューの検索欄の右にあるボタンでも表示されます。一番検索欄に近い矢印が入ってるボタンです。
アセットについてパス、種類、名前などを指定して一覧として確認することが可能です。 次の画像は入れているPackage含めて全ての場所にあるTextureアセットを確認しているところです。
タイプと名前と言ったように、複合した条件も指定できます。
また、各種メニュー行える操作、および各種設定のウィンドウについてもSearch Windowからショートカットすることができます。
筆者はよく「あの画面ってどうやって出すんだっけ...」みたいになっておもむろにググるみたいなことがちょこちょこあったのですが、これを活用すれば名前さえ把握していればささっと出すことが可能です。
また、現在開いているシーンのヒエラルキー状のオブジェクトの検索も可能です。 ヒエラルキーにある検索機能でも同等のことはできるので、条件を色々と変えてヒエラルキーの内容を色々と確認したい時には有用です(ちょっとした検索をその場でしたいだけであれば、ヒエラルキーの検索機能でやってしまった方が早いです)。
2022で進化した絞り込み機能 Query Builder Mode
Unity2022からSearch Windowの絞り込み機能が視覚的に進化しました。 そもそもUnity2021では絞り込みを行う際に直に条件を打ち込む必要がありました。 タブキーでサジェストしてくれるものの、一定記述する必要はあったので、やや直感的ではありませんでした。
Unity2022ではこれがGUIによって設定できるQuery Builder Modeというのが追加されました。 これによって絞り込みたい要素をかなり視覚的に設定できます。
使う時には左上のボタンで切り替えます。
Query Builder Modeでは検索条件を追加する時は検索欄にあるプラスボタンを押して、フィルタ条件を指定します。
フィルタはアセットの種類やアタッチされているComponentなど、色々な条件がメニューに用意されています。 追加したフィルタは右クリックで後からアクティブの切り替えや中身の差し替えが可能です。
物によっては対象となるパラメータを元に条件を指定することも可能です。 たとえばアセットのIDやファイルサイズだったり、Prefabの種類だったり、特定のコンポーネントについてインスペクターから指定できる設定値だったり、様々なフィルタが用意されています。
パラメータ系のフィルタについては値やその条件となる等号などを調整可能です。
もちろんこれらの情報はQuery Builder Modeじゃなくとも記述すれば適応できるのですが、直感的に指定できるので便利です。
以上がQuery Builder Modeの紹介になります。
おわりに
本記事では紹介していない細かい機能もあるのですが、こちらは公式ドキュメントを参考にしてください。
何かしらアセットを探したり、メニューの操作や設定の調整で時間を消耗している人は活用してみてはいかがでしょうか。